自分の人生を生きるとは?人に流されてきた人が、自分の気持ちを取り戻す方法

「あなたはどうしたいの?」

そう聞かれて、答えに詰まった経験はありませんか。
ランチの店も休日の予定も、つい相手に決めてもらう。
会議で考えがあっても、上司の一言ですぐに引っ込めてしまう。

勧められたものを選んでから「本当はあっちがよかった」と思い、頼まれごとも断れずに引き受けてしまう。
自分で決めたい気持ちはあるのに、気づけば周りの意見に流されたまま何年も過ぎている。
そんな自分に「このままでいいのかな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

自分の人生を生きるとは、周りの意見より先に、自分の気持ちを確かめてから行動することです。
流されやすい人は主体性がないように見られがちですが、自分の考えがないわけではありません。

ただ、人に合わせる時間が長くなるほど、自分が何をしたいのかが分からなくなっていきます。
大切なのは、いきなり大きな決断をしようとしないことです。自分に「どうしたい?」と問いかけ、
小さな選択から自分で決めていくと、自分の気持ちは少しずつ戻ってきます。

<この記事について>
当相談室のブログは、所属カウンセラーが交代で執筆しています。

周りに流されやすい人に出やすいサインや、長いあいだ流されたままになってしまう理由をひも解いた
うえで、自分の人生を取り戻すための2つの方法を紹介します。
読み終えるころには、人に合わせてきた自分を責める気持ちが少し軽くなり、これまでの自分を
受け止められるようになります。そして、自分で選ぶ毎日に向けて、小さな一歩を踏み出せるはずです。

目次

自分の人生を生きるとは、自分の気持ちから行動を選ぶこと

「自分の人生を生きる」と聞くと、大きな夢を叶えることや、人生の意味を見つけることを思い浮かべるかもしれません。けれど実際は、もっと身近なところから始まります。

何を食べるか、誰と会うか、仕事をどう進めるか。
毎日の小さな選択の場面で、周りの声を聞く前に「自分はどうしたいか」を一度確かめる。
そのうえで行動を決めていくことが、自分の人生を生きるということです。

人の意見を聞くこと自体は、悪いことではありません。
参考にしたうえで最後に自分が決めていれば、それは自分の選択です。

周りに流され続けてきた人に出やすいサイン

長く人に合わせてきた人ほど、それが当たり前になっていて、流されていることに気づきにくいものです。
次のような場面に覚えがないか、振り返ってみてください。

「どっちでもいい」が口ぐせになっている

「お昼、何にする?」と聞かれて、「なんでもいいよ」と答える。休日の予定も、相手が決めてくれるのを待つ。
本当に何でもいいときもあるでしょう。ただ、希望を言うより相手に任せるほうが気が楽だから、という理由が隠れていることもあります。

人の意見を聞くと、自分の考えがすぐに消える

流されやすい人には、自分の考えより相手の言葉のほうが正しく思えてきます。会議で「A案がいい」と思っていても、上司が「B案かな」と言えば、すっと引っ込める。友人に「やめたほうがいいよ」と言われただけで、やりたかった気持ちまでしぼんでいきます。

決めたあとで「本当はこうしたかった」と気づく

勧められた服を買って帰ってから、「あっちの色がよかったな」と思う。
その場で言えなかった気持ちは、たいていあとから顔を出します。

なぜ長いあいだ流されたままになってしまうのか

流されやすさは、性格の弱さだけで説明できるものではありません。
それまでの人生の中で身につけてきた、自分を守るための方法でもあります。

親や周りの期待に応えることで、居場所を守ってきた

子どもの頃、親の言うとおりにすると褒められ、自分の希望を言うと機嫌が悪くなる。
そんな家庭で育つと、「人の期待に応えていれば安心できる」と学びます。
大人になってからも、職場や家族の中で同じ方法を使い続けている人は多くいます。

気持ちを表現して否定された経験が残っている

思い切って意見を言ったら、笑われた。「わがままだ」と叱られた。
そうした経験が重なると、気持ちを表現すること自体が怖くなります。
黙って合わせていれば傷つかずにすむと、心が覚えていくのです。

流されるほうが楽な状態が、習慣として定着している

自分で決めるには、迷う手間も、失敗したときの責任も伴います。人に任せればその負担は減るので、合わせることが少しずつ習慣になります。何年も続けるうちに、自分が何をしたいのかを考える機会そのものが減り、いざ聞かれても答えが浮かばなくなります。

「このままでいいのか」と感じたら、それは変わりはじめの合図

ずっと人に合わせてきた中で、ふと「このままでいいのかな」と思う瞬間が訪れることがあります。
誰かの意見に従ったあとのモヤモヤや、自分だけが置いていかれたような寂しさとして現れることもあるでしょう。

その違和感は、押し込めてきた自分の気持ちが、もう一度声を上げ始めた証拠です。
何年も流されてきた自分を責めるより、気づけたことに目を向けてみてください。
それが、自分の人生を取り戻す最初の一歩になります。

自分の人生を取り戻すために、今日からできること

長く続いた習慣は、一度に変えようとすると疲れます。まずは小さなことから試してみましょう。

決める前に「私はどうしたい?」と問いを向ける

誰かに意見を求められると、流されやすい人ほど、相手が望んでいそうな答えを先に探しがちです。
そんなときは「ちょっと考えさせて」と一言はさんで、答えるまでに間をつくってみてください。
その間に、心の中で「私はどうしたい?」と自分に聞いてみます。はっきりした答えが出なくても、
「なんとなく気が進まない」と分かるだけで十分です。

小さな選択を一つだけ自分で決めてみる

最初は、大きな決断でなくてかまいません。コンビニで飲みたいものを選ぶ、帰り道を自分で決める。
そのくらいの選択から始めましょう。慣れてきたら、「今日は和食がいいな」と一言だけ言葉にしてみる。
こうした小さな行動を重ねるうちに、「自分で決めても大丈夫だった」という経験が少しずつ増えていきます。

空を見上げる女性

長年の流されぐせは、一人で変えようとしなくていい

自分なりに試してみても、うまくいかない日はあります。
何年もかけて身についた習慣ですから、すぐに変わらないのは自然なことです。

悩みを誰かに打ち明けたくなったときに、気をつけたいことがあります。流されやすい人が身近な人に相談すると、「こうしたほうがいいよ」という助言に、また合わせやすいのです。
周りの人は善意で言ってくれても、それが「人の意見で決める」繰り返しになることがあります。

当相談室にも、同じような悩みを抱えて相談に来られる方が何人もいらっしゃいます。社会人になったばかりの息子さんを持つ、ある父親もその一人でした。親子喧嘩をきっかけに、進路ややりたいことに口を出されるのをずっと我慢していたと息子さんから打ち明けられ、大きな衝撃を受けたそうです。よかれと思って続けてきた関わりでした。

振り返るうちに、父親自身も親が敷いたレールの上を歩いてきたこと、それを当たり前だと思って息子さんに同じことをしていたことに気づかれました。過去の関わりは変えられません。だからこそ、これからどうしていきたいかを考え、息子さんと向き合うようになったといいます。

周りに合わせてきた年月は、自分だけでなく身近な人との関係にも表れることがあります。長年の習慣に気づき、これからを自分で選んでいくには、答えを押しつけられない場所で、自分の気持ちをゆっくり言葉にしていく時間と経験が有効です。カウンセリングは、そのための場の一つなのです。

シャンティ心の相談室で、自分の言葉を取り戻す

自分の気持ちから選べるようになってくると、人に合わせたあとのモヤモヤが少しずつ減っていきます。
「どっちでもいい」で済ませなくていいぶん、誰かと過ごす時間そのものを楽しめる場面も増えていくでしょう。

ただ、何年も続けてきた流されぐせは、気づいたからといってすぐに手放せるものではありません。
「何を話せばいいかわからない」「自分が何をしたいのか、もうわからない」と感じるなら、カウンセリングを頼るのも一つの方法です。答えを急かされない場所で、飲み込んできた本音を少しずつ言葉にしていく。
その経験が、日常の中で自分の気持ちを選びとる力につながっていきます。

シャンティこころの相談室では、あなたのペースに合わせて、長いあいだ後回しにしてきた気持ちに一緒に向き合っていきます。自分の気持ちをうまく言葉にできなくても大丈夫です。カウンセラーがあなたの気持ちに寄り添いながら、お聞きしていきますので、お気軽にお越しください。

シャンティこころの相談室
カウンセリングルーム・お悩み相談室
シャンティこころの相談室は岐阜・名古屋のカウンセリングルーム・お悩み相談室です。
あなたの心に寄り添って、あなたのペースに合わせてお話を聞かせていただきます。
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