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自虐的な人の心理と上手な対処方法を紹介!
「僕なんて仕事全然できないし…」
「私嫌われているから、そのイベント参加したらお葬式ムードになっちゃうよ。」
というように自虐的な発言を繰り返す人は周りにいないでしょうか。
どう反応してよいのか迷いますし、聞いていて良い気持ちにはなりませんよね。
こういった自虐的な人は、どのような気持ちで自分を否定してしまうのでしょうか。
どうすれば上手に付き合っていけるのでしょうか。
あなたの周りにいる自虐的な人への付き合い方への対策として、この記事を参考にしてみてください。
自虐的な人の意味
自虐的な人とはどのような意味なのでしょう。
辞書で調べてみると、自分で自分を苦しめるという意味です。
つまり、「自虐的な人」というと
・自分のことを否定しする
・自嘲的な発言をする
というように、自分を傷つけるようなことをいう人という意味です。
自虐的な人の心理
自虐的な人と上手に付き合っていくためには、まずはその心理を理解するところから始めましょう。
どうして、自虐的な発言をするのかその気持ちが分かれば対処方法も見えてくるはずです。
みんなを楽しませたい
自分の失敗体験や、ダメな性格で、周囲の友人などを笑わせたいという目的で自虐的な発言をする人もいます。
実は、他人の失敗談は多くの人が興味を持っている話題でもあります。
そのため自虐ネタは人を楽しませることができる鉄板ネタなのです。
「足が短いからさ、階段上るのがめちゃくちゃ遅いんだよ。」
というように自分をネタにするのは、他の人を傷つけずに笑いを取りたいという意図もあるので、優しい一面を持っていることも特徴です。
話の中心にいたい
「仕事ができなさ過ぎてさ、社長に呼び出されちゃったよ。」
「最近お金が全然なくてガス代も払えなくて、昨日は水でシャワーをしたんだ。」
このような話題を出されたら、思わず耳を傾けたくなりますよね。
自虐的な発言をする目的として、みんなの注目を集めたいというものもあります。
自分が恥ずかしい思いをしてでも、話の中心にいたいという目立ちたがり屋な人も中にはいます。
自信がない
自虐的な人の心理として一番に考えられるのは、自分に自信がないということです。
この人達は、オーソドックスなタイプと言えます。
「私とデートしていても楽しくないよね。」
このような自虐的な発言をするのは発言内容通り、自分に自信がないためです。
本来は周りから好感を持たれている人でも、ネガティブな思い込みで自分をダメな人と考えてしまっている場合もあります。
過大評価をされたくない
自虐的な発言をする人は、自分の実力より過大評価をされるのを恐れています。
「先輩たちにくらべたら全然できないですよ。」
「僕はみんなに比べて、センスがない方なんです。」
内心は、自分に否定的な言葉ほど自信がないという訳ではありません。
相手から過大評価をされないために、自分をさげるような謙遜したようなことを言うのです。
自分の本来の能力を隠している、「能ある鷹は爪を隠す」ということわざ通りの人物とも言えます。
失敗したときの言い訳にしたい
何かの結果が出る前に「成功する」と期待するよりも、「どうせ失敗する」「きっとダメだろうな」と予め思っておけば、本当に失敗したときのショックが和らぎますよね。
自虐的な人の心理として、自分にも周りにも自分はできない人間だということをアピールしてガッカリする、ガッカリされるということを防ぎたいという心理があります。
「僕は不器用だから、失敗しちゃうかもね」
「私お客さん怒らせるの上手だからなぁ」
というように、予防線を張って失敗したときの言い訳にしようとしているのです。
自分を追い込んでしまう
自己肯定感が低い人で、悩みを自分の中で抱え込んでしまう人は、自分を追い込み過ぎてしまうことがあります。
努力をしても自分で自信を認めてあげられなければ、苦しくなる一方です。
何かに真剣に取り組んでも少し結果がでなければ
(努力したけどやっぱり、自分には才能がない)
と思いつめてしまいます。
自分を褒めずに頑張り過ぎてしまうため、精神的に疲れて自虐的な発言をしてしまうのです。
励まして欲しい
「また仕事で同じ失敗をしちゃった…私ってほんと馬鹿だよね。」
といった発言をしている人がいると心配になりますよね。
多くの人は
「大丈夫?」
「元気出してよ!」
といった励ましの言葉をかけてあげたくなるでしょう。
自虐的な発言をする人の中にはこの励ましの言葉を貰うことが目的の人もいます。
自分を否定すれば、励まして貰えることを学習しているのです。
相手にもっと肯定して欲しい
何度も励ましの言葉や慰めの言葉をかけても、自虐的な発言を繰り返す人もいます。
そういった人達は相手にもっと肯定して欲しいという意図があります。
「そんなことないよ、あなたは頑張っている。」
「君は悪くないよ。相手が意地悪なだけだよ。」
こういった言葉をもっとかけて貰いたいという狙いがあります。
このような発言を繰り返す心理として、自分自身で自分を認めてあげることができない自己肯定感の低さが根底にあります。
他人に客観的に認めて貰うことで、始めて満足できるのです。
自虐的な人は3つのタイプに分けられる
自虐的な人の心理を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここまでのまとめとして、自虐的な人にどんな特徴があるのか簡単に整理していきます。
自虐的な人の代表的な心理を大まかにまとめると
・注目を浴びたい
・自分を否定してしまう
・みんなに構って欲しい
といった3つのタイプに分けられます。
自虐的な人への対処方法
ここまで、自虐的な人の心理を紹介してきました。
どんな気持ちで自虐的な発言をしてしまうのか理解できましたか。
ここからは、紹介した心理を踏まえて対処方法について解説していきます。
先ほど紹介した3つのタイプについて、それぞれの対処方法を紹介していきます。
注目を浴びたい人への対処方法
みんなを楽しませたい、話の中心にいたいと思っているような人への対処方法を紹介していきます。
会話をあっさりと終わらせることが、ポイントになります。
大げさな反応はしない
注目を浴びたい人に、自虐的な話をされたとしても
「その話ほんとうですか?」
「それは大変でしたね!大丈夫でしたか?」
というような大げさな反応をするのはやめましょう。
話題を盛り上げるための道具として、自虐ネタを挟んでくるのです。
あなたが自虐ネタに反応すると分かったら、味を占めて自虐を繰り返して来ます。
嘘みたいな話をされたとしても、反応を抑えることを意識すると相手の自虐ネタは収まってきます。
会話を長引かせない
自分が話の中心にいたいという、目立つ目的のために自虐的な発言をする人とは、会話を長引かせないようにしましょう。
会話を短く簡潔に終わらせるためには、返事を工夫すると良いです。
「そんな話があったんだね。気を付けておくよ。」
「それは大変だったね。お疲れさまでした。」
というふうに、話を完了させるようにしましょう。
会話の時間が短くなれば、注目されたいという欲求は満たされなくなるので、次第にあなたへの自虐的な発言は少なくなります。
自分を否定してしまう人への対処方法
自分に自信がなかったり、過大評価をされたくない、コンプレックスやネガティブ思考、失敗したときの言い訳にしたいといったように、自分を否定してしまう人への対処方法を紹介していきます。
相手に寄り添ってあげることを意識して対応すると良いでしょう。
相手を認めてあげる
自分を否定してしまう人が、自虐的な発言を繰り返してしまう原因として、自信を認めてあげることができないことにあります。
そのため、あなたが相手の良いところ、出来ているところを見つけてあげましょう。
・自分の欠点を常に意識する厳しい人なんだな。
・相手から指摘されたとことは、反対せずに素直に応じるな。
こういった長所を見つけるようにしましょう。
相手の良いところが分かれば、自然と相手に寄り添った対応ができるはずです。
相手を褒めたり慰めてあげる
相手が自分に自信がないと感じているのならば、自虐的な発言をしてきた時に相手を褒めたり、慰めてあげましょう。
「僕が新人のころより断然できてるよ。」
「みんなより責任感が強いだけだよ。いい調子でいけてるから自信持ちなよ。」
というような優しい言葉をかけてあげましょう。
相手が自身の良いところに気付いたり、評価してくれる人がいると分かってくれたら、ポジティブな発言が増えていきます。
みんなに構って欲しい人への対処方法
周りのみんなに、構って欲しかったり、肯定して欲しいために自虐的な発言をする人への対処方法を紹介していきます。
相手に対して、キッパリとした対応をしていくようにしましょう。
淡々と的確な対応をする
あなたに構って欲しい目的で、自虐的な発言をする人には的確なアドバイスをするようにしましょう。
「大変だったね。でも、今からあなたの上司に相談すれば解決するんじゃないかな。」
「そうだんだ、僕も前同じことがあったから教えてあげるね。」
相手の自虐的で大げさな発言に惑わされないようにしましょう。
相手が求めているものは的確なアドバイスではありません。
そのため的確に返答をしておけば、あなたの評判が下がることなく、次第に自虐的な発言は少なくなっていくはずです。
やめて欲しいと伝える
自虐的な人の発言にうんざりしているのならば、素直にやめて欲しいと伝えるのも一つの手です。
「あなたの自虐的な発言、どう反応すればいいか分からないからやめてくれないかな。」
というように伝えてみましょう。
相手は自分の自虐的な発言で周りに負の影響を作り出していることに気づいていない可能性もあります。
伝えた結果相手との関係性が悪くなってしまう可能性もあるので、ある程度信頼関係が出来ている相手に伝えましょう。
自虐的な人と関わる上で大切なこと
3つのタイプの自虐的な人に対する対応方法について解説してきました。
紹介した対応方法を上手く活用できれば、相手の自虐的な発言が減り、ストレスを減らしていくことができます。
ここからは、対応方法を適用する上で重要なポイントを紹介します。
自虐的な相手がどのタイプか見極める
相手に自虐的な発言をなくしたいと思うのなら、まずはどうして自虐的な発言をするのか、よく観察して見極めましょう。
相手の心理が分からないと、相手を変えていくことはできないでしょう。
例えば、周りから注目されたいと思っているため自虐的な言動を取る人に、「分かるよ」と共感をしてあげても逆効果ですよね。
紹介してきたように、自虐的な発言をする理由は人によって様々なので、相手に合った対応をしなければなりません。
そのためには、普段から相手をよく見て、相手がどうしてネガティブなことを言うのかよく見る癖をつけて行きましょう。
相手のペースに引きずられないことが大切
相手の自虐的な発言を聞いていると、自分まで否定的な気持ちになってしまったり、どう反応してよいか迷ってしまい精神的に悪影響が出てしまうこともあります。
そうならないためには、相手のペースに引きずられないことが重要です。
自虐的な人を見ても
(世の中には色んな考えの人もいるんだな)
(この人には何を言ってもしょうがないな)
という風に相手に言われたことや、相手の気持ちを深く考えないようにしましょう。
人は周りにいる人間の性格やメンタル状態に影響を受けやすいものです。
そうならないためにも割り切って考えることも重要になります。
紹介してきたように、自虐的な発言は相手の内面によって引き起こされることが多いです。
あなたが気に病む必要はありません。
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自虐的な人のように周りの人との人間関係で困っている方はカウンセラーに相談するのもお勧めです。
人間関係で問題が出てしまう原因は様々であり、一律的な解決方法というのはありません。
そのため、プロのカウンセラーに相談することで、心の中が整理されて問題の解決方法が見つかりやすくなります。
シャンティお悩み相談室は、岐阜各務原と名古屋千種に相談室があるカウンセリングルームです。
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