自己否定をしてしまう人へ自己否定を止められない理由はこれ

自己否定している自分を変えたいと思うけれどもなかなか変われない。
いろんな事を試したけれども変わらない。
だけど自己否定している自分を変えたい。
そんな方たち向けに根本的に自己否定に陥ってしまう人の特徴や心理についてまとめました。
自己否定とは?

自己否定とは自分の事を受け入れられない事を意味します。
多くの場合は他人と自分を比べて劣っている自分に嫌気がさします。
具体的には「自分なんてどうしようもない人間だ」、「ダメ人間とは自分の為にある言葉だ」など自分を否定するコミュニケーションを続けてしまいます。
自己否定に陥りやすい人は自信を失いやすく、自信を失っている自分も好きになれず自己否定のループに陥っています。
自己否定が続くと自分の事を嫌悪する自己嫌悪に陥ります。
人は肯定されれば自信がつくし前向きな気持ちになります。
しかし自分に対して否定され続けると後ろ向きな気持ちが芽生えて行動を避けがちになってしまいます。
そんな人たちが再び行動できるようにするには根本的な心構えから変えていく必要があります。
自己否定に陥りやすい人の特徴

自己否定に陥りやすい人とそうでない人には考え方の面で違いがあります。
普段どんな考え方をしていると自己否定に陥りやすいのか紹介します。
近年自己否定に陥る人は多いです。
自己否定を脱却するためにはまず原因を分析することも必要です。
他人と比較して自分を否定する
他人と比較して自分のことを認めない人はすごく多いです。
自己否定に陥りやすい人ほど他者の良いところと自分の悪いところを見て「あの人の良いところと比べると自分なんて…」という思考が働いてしまうのです。
「他人と比べても仕方がない」そんなことは分かっていてもつい比較をしてその差に落ち込んでしまうのです。
育ってきた家庭環境に難があった
子供の頃の経験は大人になっても影響します。
例えば子供のころから自分の言いたい事を拒絶されたり意見を持つ事がゆるされない親元で育ったとします。
そんな子供が大人になると自分の言いたい事が拒絶されない環境下でも「どうせ自分の意見を言っても否定されるから…」と思い込んだり「自分なんかが…」と思い込んで周りから拒絶されていないにも拘わらず否定的に考え込んでしまいます。
みなさんが一番コミュニケーションを取っている相手は自分自身です。
子供のころから一番コミュニケーションを取っている相手も当然自分自身です。
子供のころから否定的なコミュニケーションを取りやすい環境で育つと自己否定に陥りやすいと言えるでしょう。
しなくてはならないという考え方
やらなくてはならないという思考は自己否定に繋がりやすいです。
やるべき、やらなくてはと言う考え方は時として自分の意見を抑えなくてはと思い込み自分の意見を否定してしまいます。
自由な考え方をするのを否定するのは自己否定に陥ります。
ふとした時に不安な気持ちに陥ってしまう
自己否定に陥りやすい人はちょっとした時に不安に陥ってしまい上手くいかないです。
不安に陥ってしまうのは根本的に自分に自信がないから陥る事が多いです。
これにあてはまるかたはまず少しでもプラスな気持ちになれるように意識することが大切です。
少しずつでも良いので前向きに考えていきましょう。
人の気持ちに敏感である
相手の気持ちを敏感に読み取れる人は、人の気持ちの変化に気づきやすいです。
相手が嫌な気持ちになった時やマイナスな気持ちになった時の変化も読み取りやすいです。
だからこそ自分が話した時にマイナスな気持ちの変化を感じると、自分が悪い影響を与えたと思い込んでしまい自分を否定するのです。
しかし、気持ちの変化に気づきやすいのは長所でもあります。
相手の変化に気づきやすいということは、相手の気持ちが変化した時に良い関わりさえ出来れば他の人より大きなアドバンテージになります。
あなたがもし何かに困っているときに、すぐに気持ちの変化を察して励ましてくれる友人がいたらどうでしょうか?
きっと大きな心の支えになるでしょう。
行動しない自分に対して自己否定を言い訳にしている
自己否定をすることで行動しない事の言い訳にしている人も中にはいます。
行動した方が良い事は頭で分かっていても、行動して失敗する事を恐れてしまい上手くいかないと思い込み行動しない人です。
「自分は出来ないから仕方がない」、「自分は出来ないからやらない方が良い」などやらない事を仕方がないと自分に言い聞かせて結局行動しないという特徴を持っています。
少し厳しい言い方かもしれませんが、行動しない自分を甘やかす為に自己否定を言い訳として使っているのです。
このようなパターンに陥っていると感じた人はまず自分のやるべき課題に向き合う事が必要です。
やらない理由ではなくどうしたら出来るのかという視点で考えると良いです。
他人に褒められても自分を肯定しない
自己肯定感が低い人は自分を褒める事も苦手ですが、他人から褒められても中々受け入れる事が出来ません。
他人に褒められて嬉しい気持ちは持っています。
しかし、受け入れる事が苦手なのです。
例えば「仕事が出来ると褒めてくれたけど○○さんの方が出来るよ…」、「この人は自分のこんな部分を長所と言ってくれたけど自分にとっては短所でもあるんだよね…」みたいな感じで褒められたことを素直に受け入れられない事があります。
これを解決するには褒めてくれた相手にしっかり気持ちを込めて「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える事です。
気持ちのこもった感謝の気持ちを言われて嫌な気持ちになる人は殆どいないでしょう。
気持ちを伝える事で相手の言葉も受け止めやすくなります。
他人から褒められたことを受け止める事が苦手な人は、自分に言われた言葉に意識を向けるのではなく褒めてくれた相手の気持ちに焦点をあてて考えてみると受け止めやすくなります。
なぜ自己否定を止められないのか

自己否定を止めなくてはいけない事は頭では分かっていても実際に止めるのは難しいと感じている人がいます。
では何故自己否定を止めることが出来ないのでしょうか?
ポイントは幼少期の出来事
ここまで何度かお話してきた通り自己否定してしまう習慣は幼少期の出来事が大きく影響しています。
両親からの影響は大きいです。
例えば親から自己表現を否定され続けていたり、事あるごとに行動を矯正させられてきたりする子供は徐々に自分の持っている考え方を否定するようになったり、両親の離婚など子供ではどうにも出来ない出来事を経験して無力感を感じてしまい自己否定に陥る事もあります。
自己否定は「癖」
自己否定をする習慣は続けていくと癖になります。
癖になるとなかなか抜け出せません。
なぜなら自己否定する事はある意味自分にとって楽なのです。
自分や自分の周りの環境に対して向き合って生きていくことは活力が必要です。
環境が逆境であればあるほど大変です。
そうであれば向き合うよりも自己否定をする方が簡単なのです。
向き合うには色んな人と対面したり行動に起こさなければ環境は変わりません。
自己否定する人にとってはどちらの方が楽であるか明白な状況なのです。
自己否定をやめない事にメリットを感じている
このように自己否定を続ける事のデメリットよりメリットの方が大きいと感じれば自己否定を続けてしまいます。
本人は気づいていなくても無意識レベルでメリットを感じて行動しない人もいます。
逆に言うと自己否定を続ける事にメリットよりもデメリットを心の底から感じれば自己否定をやめる方向に動きます。
自己否定を止めるためには

自己肯定感が下がっていることを自覚する
まずは自覚を持つことが第一です。
自己肯定感が低くなると周りがどんどん見えなくなって自分にばかり意識が向きます。
そんな時こそ自分を俯瞰して見る事が大切です。
客観的に見て今の自分は前と比べて自分の事が嫌いになっていないか、嫌いになっているとしたらそれはいつからなのか?
など自分自身を見つめる事が重要です。
自己肯定感が下がっている事に気づくのは悪い事ではありません。
しっかり気づいたら他人事のようで良いので「そうなんだー」みたいに軽い気持ちで考えてください。
過去の自分に向き合う
自分の人格形成は幼少期の影響が大きいです。
過去になにかしらの問題があって自己肯定感が低い人は過去の問題に向き合う事が必要です。
過去の自分に向き合うことは簡単なことではないかもしれません。
しかし表面的な部分だけでは自己肯定感が低い自分の根本的な部分まで変えることは出来ません。
カウンセリングを受けてみる
自力での解決が難しいと思う人は誰かに相談してみると良いでしょう。
自己否定が癖になっている人は考え方を変えるには一苦労するでしょう。
そんな時は自分一人で悩むのではなく誰かに相談した方が解決が早いでしょう。
中々身内には打ち明けにくいと感じる人も多いでしょう。
知っている人だと打ち明ける事によって変に思われてしまったり自分も嫌な思いをする人もいるかもしれません。
そういう人はプロのカウンセラーに話を聞いてもらうと良いでしょう。
カウンセラーとは話を聞くことのプロです。
あなたの悩みに親身になって聞くことは勿論、あなたが普段人に言わない事や自分自身も気づいていなかったことまで聞き出す事が出来ます。
自分自身では行き詰まった人はぜひ活用してみると良いでしょう。
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