料金

今後も通われたい方向けのお得な回数券も用意しております
料金

今後も通われたい方向けのお得な回数券も用意しております
「職場にいると、皆から嫌われているような気がする」
「話しかけられても、何か裏があるのではないか疑ってしまう」
「周りを信用できず、だんだん一人になってしまった」
このように、周りの人が「敵」のように見えてしまうことはありませんか?
本当は誰かと仲良くしたいのに、相手の言葉を悪く受け取ってしまったり、「どうせ自分のことを嫌っている」と考えてしまったりする。
そして人と距離を置くようになると、ますます孤独になり、「やっぱり誰も自分の味方はいない」と感じてしまうことがあります。
このような状態になると、人と関わるだけで神経を使うため、とても疲れてしまいます。
ただ、最初にお伝えしたいのは、周りが敵に見えてしまうからといって、あなたがおかしいわけではないということです。
過去に人から傷つけられた経験があったり、疲れやストレスが重なっていたりすると、人は自分を守るために周囲を警戒しやすくなることがあります。
一方で、すべてを「自分の思い込み」と考える必要もありません。
実際に職場で嫌がらせを受けている、パワハラを受けているなど、環境そのものに問題がある場合もあります。
この記事では、カウンセラーの視点から「なぜ周りが敵に見えてしまうのか」「どうすれば心をラクにできるのか」を考えていきます。

なぜ、周りの人を敵みたいに扱ってしまうのでしょうか?
そこには様々な要因があります。
例えば人には集団に所属したいという欲求が根本にあります。
自分の意見が多人数派と同じだと安心しますが、少数派だと不安を感じた経験はありませんか?
集団でいることで危険や恐怖から守られるという安心感が得られるからです。
逆に孤独でいることは、不安や恐怖にさらされるリスクが高くなり気持ち的には落ち着けません。
なので本来は「周りの人たちとは友好的でいたいし、お互いに協力したい」と思うでしょう。
しかし、集団から外れ危険なゾーンに身を置くことになっても、周りを敵に見るということは周りが自分を精神的に不安定にさせると感じるからです。
周りの人から自分が攻撃されるかもという恐怖や警戒心を抱くからです。

それでは、「周りが敵に見える人」にはどのような特徴があるのでしょうか。
「自分は攻撃される」と感じやすい人は、相手の些細な言葉や行動に対して過剰に反応することがあります。
例えば仕事でミスをした時、上司から注意を受けることはあると思います。しかし、ちょっとした注意でも、
「自分を責めている」
「自分を嫌っている」
「自分を辞めさせようとしている」
と感じてしまうことがあります。
そうすると、「自分は悪くない、〇〇のせいだ」と自己防衛に入り、周りの責任にして自分を守ろうとする心理が働きます。そして周りから何か言われるたびに、その人を敵とみなしてしまうのです。
ただし、ここで覚えておいてほしいことがあります。「注意された=攻撃された」とは限りません。
上司は単純に「仕事を直してほしい」と伝えただけかもしれません。もちろん、本当に嫌味やパワハラとして言っている場合もあります。
だからこそ、
「実際に相手が何を言ったのか」
「自分はその言葉をどう受け取ったのか」
を分けて考えることが大切です。
相手が褒めてくれたとしても、「どうせお世辞だろう」と疑ってしまう。
親切にされても、「何か裏があるのではないか」「あとで利用されるかもしれない」と感じてしまう。
このような状態になると、相手の好意を素直に受け取ることが難しくなります。
自己肯定感の低さや、過去に人から傷つけられた経験が関係している場合もあります。
相手に対して疑心暗鬼になって、常に疑っていると、相手に心を開けません。
そんな相手を味方だとは思えなくなり、敵に見えてしまうのです。
上記のような思いを持つと、周りを信じられなくなり、なるべく人と関わらないようになっていきます。
最初は、「人と関わらなければ傷つかなくて済む」という安心感があるかもしれません。
しかし、その状態が続くと孤独になっていき、「誰も助けてくれない」「やっぱり自分は一人なんだ」という思いが強くなってしまうことがあります。
そして、「優しくない人たちだ」「薄情な人たちだ」と感じることで、さらに距離を取ってしまう。
こうして、『人を警戒する』→『孤独になる』→『誰も味方がいないと感じる』→『さらに人を警戒する』
という悪循環が生まれてしまいます。
上記のような特徴を持つ人には、いくつかの心理的な背景が考えられます。
過去に他人から傷つけられた経験があると、「また同じ目に遭うかもしれない」という防衛本能が働きます。これが、無意識のうちに周りを敵と見なしてしまう原因になります。
例えば、犬に噛まれた経験がある人が、次に犬を見たときに「また噛まれるかも」と感じて苦手意識を持ってしまうのと似ています。
そうした過去の経験と今現在のことの区別ができないと、同じ目に遭うという危機感を持ってしまうため偏った思い込みをしてしまうのです。
ただ、ここで大切なのは、
「過去の相手」と「今目の前にいる相手」は別人だということです。
過去に傷ついた経験があるからこそ、警戒すること自体は自然な反応です。
そのうえで、「今の相手も本当に同じなのだろうか?」と少しずつ確認していくことが大切です。
過去の苦い経験やトラウマは自信を奪っていきます。自信がなくなると「周りの人は自分をどう思っているんだろう」と周りの目や評価を過剰に気にしてしまいます。
そして、少しでも否定的な反応があると、それを大きく受け取り「やっぱり嫌われているんだ」と思いこんでしまうのです。
嫌われていると思うとますます自信もなくなっていき、何を言われても否定的になっていくと、偏よった捉え方になってしまうのです。
周りが敵に見えるのは、必ずしも「性格」や「考え方」だけが原因とは限りません。
「仕事が忙しい。」
「睡眠不足が続いている。」
「人間関係で悩み続けている。」
「休む時間がない。」
このように心身の疲れが重なっていると、普段なら気にならない相手の言葉や表情まで、悪い方向に受け取ってしまうことがあります。
例えば、いつもなら、「今日は上司の機嫌が悪いな」くらいで流せることでも、疲れていると、「自分が何か悪いことをしたのでは?」「自分を嫌っているのでは?」と考えてしまうことがあります。
もし最近になって急に、「周りの人が怖くなった」「以前より人の言葉が気になるようになった」と感じるのであれば、
「周りが変わったのではなく、自分がかなり疲れているのではないか」という視点も持ってみてください。

周りを敵に見てしまう人の特徴とその原因を解説してきましたが、周りを敵に見ることで自分自身を苦しめてしまいます。
周りに対しての思い込み、認知の偏りを無くしていくことが改善のポイントになっていきます。
ここからは改善するためのいくつかの具体的な方法を紹介します。
まずは身近な人と、少しずつ信頼関係を築くことを意識しましょう。
「約束をしっかりと守ってくれた。」
「ありがとうと言ってくれた。」
「困っているときに手伝ってくれた。」
「話を最後まで聞いてくれた。」
こうした「相手を信頼できそうなこと」を小さなことから見つけてみましょう。
相手に対して「この人なら大丈夫かもしれない」と思える小さな経験を増やしていくことが大切です。いきなり「人を信じよう」とする必要はありません。
「今日は少し話してみる」
「挨拶をしてみる」
「ありがとうと言ってみる」
それくらいから始めてみましょう。
約束をしっかりと守ってくれた、「ありがとう」と言ってくれたなど、相手を信頼できそうなことを見つける小さな成功体験を増やすことが大切です。
成功体験を増やすことで、相手に対して大丈夫なんだという安心感を持つことができるようになり、やがて敵と見ることはなくなっていくでしょう。
「本当に相手は敵なのか?」と冷静に考える癖をつけましょう。
例えば、「上司から注意された」という出来事があったとします。
そのとき、「上司は自分を嫌っている」と考えるのではなく、上司から仕事の修正を指示された」という事実と、
「自分は嫌われたと思った」という自分の解釈を分けてみます。さらに、
「相手を敵だと思う理由」
「敵ではないかもしれない理由」
を紙に書き出してみましょう。そうすると、事実と自分の思い込みを整理しやすくなります。
これは認知行動療法の考え方にもつながる方法です。
「きっと自分のことを嫌っている」
「絶対に馬鹿にしている」
「自分を追い出そうとしている」
と、相手の気持ちを自分の想像だけで決めつけてしまうと、どんどん苦しくなります。
相手が何を考えているかは、本人にしか分かりません。
もちろん、明らかな嫌がらせや攻撃がある場合は別です。
しかし、根拠がないまま相手の心を悪い方向に決めつけるのは、少しだけ待ってみましょう。
「そうかもしれない。でも、違う可能性もある」
と考えるだけでも構いません。
周りの人を、「味方」か「敵」かの二つだけに分けてしまうと、人間関係がとても疲れるものになります。
実際には、そのどちらでもない人がたくさんいます。例えば、
「自分のことを特別に好きでも嫌いでもない」
「仕事上必要なときだけ関わる」
「まだよく知らない」
という人です。
つまり、人です。
「この人は味方なのか敵なのか」と判断しようとするのではなく「今のところ、普通に接することができれば十分」と考えてみてください。
周りに相談することで、捉え方の視点を広げることができます。
客観的な意見をもらうことで、「自分の思い込みなのか」「本当に相手に問題があるのか」を整理しやすくなります。
例えば、「こういうことを言われて、私は嫌われていると思ったんだけど、どう思う?」と信頼できる人に聞いてみるのも一つの方法です。
「それは相手も悪意があったのかもしれない」と言われるかもしれません。反対に、「それは考えすぎかもしれないよ」と言われるかもしれません。
どちらにしても、自分一人では見えなかった視点を得ることができます。
周りが敵に見えて、信頼できる人がいない場合は、カウンセリングを利用してみるのもおすすめです。
ここは、とても大切なことなので改めてお伝えします。
周りが敵に見えるとき、「自分の認知が偏っているだけだ」と考えればいいわけではありません。
実際に、
など、本当に周囲の環境に問題がある場合もあります。
この場合、「あなたが考えすぎなのでは?」と自分を責める必要はありません。
むしろ、信頼できる人や職場の相談窓口などに相談し、環境そのものを変える必要があるかもしれません。
大切なのは、「自分の受け取り方を見直すこと」と「相手の問題を認めること」は両立するということです。
職場で「全員が敵」に見えてしまう場合は、まず「全員」という言葉を少し分解してみましょう。
「上司は怖い」
「Aさんとは普通に話せる」
「Bさんには少し相談できる」
「Cさんはまだよく分からない」
このように、一人ずつ見てみます。
「職場の全員が敵」ではなく、「自分が今、特に警戒している人は誰なのか」まで具体的にしていくのです。
そうすると、問題が少し見えやすくなります。そして、本当に嫌がらせを受けている人が、無理に「自分の考え方を変えよう」とする必要はありません。
まずは自分の安全や心身を守ることを優先してください。
実際にカウンセリングを受けられたクライアントの声です。
① 30代・会社員(Aさん)「自分の思考のクセに気づけました」
「以前は上司からのちょっとした指摘も『自分を否定された』と感じてしまい、職場の人全員が敵に見えていました。ですが、カウンセリングで自分の認知の偏りを指摘してもらい、紙に書き出して冷静に事実と向き合う練習を始めたことで、少しずつ『相手もただの助言をしているだけかもしれない』と思えるようになりました。
今では無駄な防衛心が減り、以前よりずっと楽に働けています。」
② 40代・主婦(Bさん)「信頼を積み重ねる大切さが良く分かりました」
「誰のことも信じられず、自分から壁を作って孤独を深めていました。カウンセリングで『まずは小さな信頼の積み重ねから』と教わり、挨拶や短い会話など、本当に身近なことから意識して変えてみました。
すぐにすべてが変わったわけではありませんが、自分から少し心を開くことで、意外と周りは敵ではないのだと気づくことができ、今では職場の人間関係も穏やかになりました。」
③ 20代・会社員業(Cさん)「一人で抱え込まなくていいんだと思えました」
「周りが敵ばかりに見え、誰にも相談できずに毎日神経をすり減らしていました。カウンセリングで自分の辛い気持ちや過去の経験をすべて吐き出すことで、誰かに受け止めてもらう安心感を知りました。
客観的な意見をもらうことで、自分を苦しめていたのは周りの反応ではなく、自分の思い込みだったと気づけました。一人で抱え込むのをやめて、本当に良かったです。」
「周りが敵に見えるけれど、自分でもどうしてそう思うのか分からない」という方は、一人で答えを出そうとすると、ますます考えがまとまらなくなることがあります。
カウンセリングでは、
「いつからそう感じるようになったのか」
「特に誰に対してそう感じるのか」
「何をされたときに敵だと思ったのか」
「過去にも似た経験があったのか」
「最近、仕事や生活で強いストレスがないか」
などを、一つずつ整理していきます。すると、
「最近かなり疲れていた」
「昔の経験を今の人間関係にも重ねていた」
「相手の言葉より、自分がどう思われるかを気にしていた」
「本当に問題のある相手と、そうではない人を一緒に考えていた」
など、自分一人では気づきにくかったことが見えてくる場合があります。
「周りが敵に見える」という悩みを、単純に「考え方を変えればいい」と片づけるのではありません。
「なぜ今の自分がそこまで周囲を警戒するようになったのか。」そこを一緒に整理していくことが、カウンセリングの一つの役割だと考えています。

不安や恐怖心など、何か脅威を感じた時に自分を守ろうとするのは自然なことです。しかし、メンタルが弱っていたり、過去の経験から強く警戒していたりすると、様々なものを脅威に感じてしまうことがあります。
元気な時は大丈夫でも、気持ちが落ち込んでいたり、落ち込んだ気持ちをなかなか立て直せないでいると、些細なことでも、「自分を嫌っているのではないか」と捉えてしまうことがあります。
何気ない会話でも言い方がとても冷たく感じたり、人の視線が鋭く感じたりすることもあります。そんな相手から自分を守ろうと距離をとったり、避けようとしたりする中で、次第に周りが敵に見えてしまうのです。
周りが敵に見える背景には、
など、さまざまな要因があります。だからこそ、「自分がおかしい」と決めつける必要はありません。
一方で、「周りの人は全員敵だ」と決めつける必要もありません。
まずは、「実際に何が起きたのか」「自分はどう受け取ったのか」「相手に本当に悪意があったのか」を少しずつ整理してみましょう。
そして、小さな信頼を積み重ねる。一人で考え続けず、信頼できる人に相談する。もし実際に嫌がらせやハラスメントを受けているなら、環境を変えることも考える。
それでも周りへの強い警戒心や不安が続いて生活に支障が出ているなら、医療機関やカウンセリングなど、専門家に相談してみることも一つの方法です。
周りが敵に見えているときは、「誰が敵なのか」を探すより、「なぜ自分はこんなにも苦しくなっているのか」を一緒に考えてみませんか。
シャンティこころの相談室では、メンタルの不調や職場の人間関係など、さまざまな悩みについてカウンセリングを行っています。
一人で抱え込まず、あなたのペースでお話しください。

